なんというか、グリセリンに包まれたような、不思議なまったり感、フルボディのアルコールみたいなものを感じます。これ、冷やで飲んだ印象。
あからさまなフルーティーさなどは無くて、不思議な厚みのある無色感は何なんでしょうか?たしかに高級な質感はあります。とにかく、無色透明で、まったりとした下に膜が張るような、ちょっと焼酎っぽくもあります。
抜栓翌日、果実っぽい味が出てきました。この変化、まるでワインみたいです。赤ワインの代用になると言われたのがよくわかります。味は全くもって果実ではないのですが、透明な味なのに酸やアルコールのコクみたいなものがボリュームがあって、肉料理に合うのです。和風おろしハンバーグ、ラザニアなども見事、赤ワイン以上に説き伏せていました。銘酒です。
2年後に飲んでみました。腰古井純米吟醸に比べると、ソフトな華はなく、生もとらしい酸味の頑固さや辛さを感じます。が、奥行きがしっかりと感じられるのです。やはり良いお酒、骨太なお酒で良いと思うのです。