駅ビルで買った770円の安スペインワイン、実は好感の持てる野性味があって、これぞスペインの安旨粗削り!みたいな。
抜栓後、グラスに注ぐと心地よい香り。そして、アジア胃の第一印象は値段なりにボディは薄いかな?と思いつつ、けっこう甘みと酸味がバランス良く濃く、さらにタンニンがかなり荒渋く、アルコールも乗ってきて、その荒さが不快な方向ではなく、なんとなくあとから厚みが乗ってくるみたいな、なるほど肉食系安ワインンとうたっているだけのことはあります。
29年1月25日に、第二回目のトライ。ジュピターのセールで税込み599円になっていたからです。
香りの強さや、あからさまなフルーティーさはなく、スペインワイン特有のスモーキーな重さというか、枯れた感じもありますが、なんというか落ち着き感が良い方向に作用していて、酸味が意外なほど爽やかさを持っていることから、ジューシーにごくごくいける。スペインワインの落ち着き感を、フレッシュな酸がバランスをとっている感じなのです。
濃厚さや強烈な主張があるわけではないが、軽薄さも感じず、そこはかとない満足感があって、この価格帯のワインとしては申し分がないと思います。
黒味が少しかかった透明で濃いルビー色、そのイメージどおりの味。チリみたいな不透明さがなくて、赤の味わいの印象と枯れたスパイスがローヌ系ワインに近いです。品種も地理的にも近いから、まぁ当然かも。テーブルワイン常備向きに認定。