VOXの登場で脚光を浴びたワウですが、では久々に超廉価版のBEHRINGERワウを出してみると、たしかにVOXのような濃厚なワウ味(?)はないものの、けっこう使えるじゃありませんか!ヘルベイブ、恐ろしげな名前ですな。製品名はHB01ですか、お花が元気に育ちそうですね。ではさっそくTokaiで試してみましょう。
♪ 地獄赤子の逆襲 (2"31)
おどろおどろしい名前の割に、ライトなワウの効き具合です。でも、案外楽しいですね。製品うんぬんよりも、自分が下手なりに演奏慣れしてきたことがあるのかもしれません。ワウを踏む余裕が出てきたのでしょう。
ベリワウの利点は、「壊れても惜しくない」ことと、電子ボリュームだったかな?なのでポットの摩耗の心配がいらないことです。
色々パラメーターをいじるツマミがたくさんついています。そんな調整いらずにワウな結果が得られるVOXに比べると恥ずかしいものですが、妥協すればあれこれいじってみるとこれもまたそれなり。Qを上げるとピーク山が狭く高くなるわけですが、まぁ適当に。レンジも帰られるのですが、正直、レンジの幅が狭いのを補おうって程度のもの。
ペダルも、電子スイッチでノーマルとワウが切り替わる分、音変化操作上、大事な部分のストロークが狭い感じがしますが、どれもこれも慣れ次第、妥協次第ってとこですね。
ノーマル時の音やせ、音こもりはVOXもそうですが、ベリワウはさらに劣化します。けれど、音の劣化もワウの個性だと思えば良いかなと。どうしてもイヤならバイパススイッチのBOXでも作りましょう。
ワウの魅力は、ただワウワウさせるだけじゃなく、微妙なギター演奏動作、つまり弦の響きとか、こすったりひっぱたり(?)ってタッチの部分を強調してくれるアイテムだってことなんです。電気的な「音処理」じゃなくて、ある種トレモロアーム的に「演奏」「力加減」って手触り(足触り?)を感じさせてくれます。ワウの存在って、単に音質を変えるというより、演奏技術そのもののひとつと言っても過言じゃないでしょうか。
次回はZOOM-G1のエクスプレッションペダルワウを試してみましょう。楽しみです。