UTSU工房さんでムスタングを鳴らしたグレ子のチューブが頭を離れず、昨日まではアッテネーター付きのVOX AC4TV8がねらいか・・・と思って別な楽器屋さんへ。
ん、中古のPath10が3,150円?! じゃ、AC4と比較試奏。渡されたストラトもどきがえらくボロっちい。こんなんでまともな試奏ができるのかいなと思いつつ。
AC4TV・・・アッテネーターがあるおかげで、小音量でもかなりオーバードライブさせることができます。1/10モードは音が貧弱になるという説もあるけれど、ご家庭では十分楽しめる音かなと。
クリーントーン、あたたかみのある音なんですが、なーんかアタックにコンプレッションがかかっているみたいなクセを感じました。グレコみたいな感動、ないです。試奏条件やセッティングなど、マッチング次第で変わるのだろうけれど、ドライブさせやすい部分が、クリーン音の質を低下させているんじゃないかと。これに2万円近くも払うのは躊躇しました。
一方、中古のPathfinder10・・・たしかにチューブアンプに比べるとやや平板な冷たい音かもしれませn。が、アタックはストレートにパキッ!とくるし、鈴鳴りの音も爽やか。さらにはキタナイと称されるオーバードライブ音も、なかなかいけるじゃん!ご家庭内環境ではこっちのほうが有効じゃないかと。で、3,150円即決!!
おそらく中古引き取り値は300円くらいでしょ?それ思うとなーんか損したような、でも実にお買い得だったような、複雑な心境です。
帰宅後、DA5と比較してみました。スピーカーサイズは同じなのに、まるで音が違います。キャビネットサイズに余裕があるせいでしょうか。低音も高音も伸びと余裕がある感じ。楽器店で受けた印象よりも素晴らしい!高音も低音も、音色全体が素晴らしい。コストパフォーマンスではチューブアンプに圧勝ではないかと思います。
トランジスタアンプであっても、適度なコンプレッション感あるアタック音も味です。グレコのチューブを鳴らした時の衝撃に近い満足感を、超ローコストに得ることができました。
チューブアンプ、爆音室を有しているブルジョワユーザー、もしくはスタジオ頻繁ミュージシャンの環境なら、チューブ圧勝だと思うのです。今回の印象では、ミニチューブアンプではグレコの音色が一枚上手。でも、ですよ、家庭で出せる音量レベルなら、Pathfinder10でもさほどひけをとらないような気がします。多くのユーザーに絶賛されるゆえんですな。なんでこんな安いのに、こんなに良い音が出るのだろう。仕上げも上質だし、驚異のアンプといったら言い過ぎでしょうか?
電子アンプをいじるのがバカらしくなりました。DA5はちょっと劣る程度ですが、eBandとか、MicroSpiderなんか、なんで買っちゃったんだろうって感じです。ご家庭アンプの究極はPath10で良かったのですね。
ところで、DA5の弟分の
mini3、これも試しましたが、兄貴分のDA5を完全に上回っていますね。ひとまわり小さくなったのに、電子技術の大進歩。ハイゲイン系がノイズじゃないんです。クリーン音だって、あの小ささで立派。電池も単3で動くし。
DA5を粗大ゴミに出して、MICRO-SPIDERは2000円で売って、mini3とPath10の2台にしても良い。今日はどっちも魅力を感じました。
いずれにせよ、フジゲンの調整でまたお金がかかるので、高い(といっても2万円程度ですが)チューブアンプではなく、3千円のソリッドアンプで済んだのはラッキー。
TV番組を見て、さっそくやってみた日除け。効果ありです。そして、中古のPathfinderが、ご家庭用として新たな活路を開きました。
私には、これで十分。